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Frontend Conference Fukuoka 2019 開催レポート
2019年11月16日(土)、フロントエンドカンファレンス福岡 2019を九州産業大学 12号館にて開催いたしました。今年は昨年よりも定員やトラックなど規模を大きくし、昨年に続き2度目の開催となりました。多くの方にご来場いただき、当日は大盛況となりました。本当にありがとうございました。

スポンサー、登壇者を始め関係者のみなさまへのご報告と今後のカンファレンス企画の参考としてご活用いただけることを期待して、開催レポートを公開させていただきます。
開催までの流れ
昨年、2018年12月にフロントエンドカンファレンス福岡は記念すべき初回の開催を終えました。そして、翌2019年1月から2回目の開催に向けて始動しました。
昨年の参加者からいただいたご意見、 アンケートの募集ツイート 等を踏まえ、生まれた今年度のテーマは「新しい視点を見つけよう」です。フロントエンドと言うと、JavaScript、フレームワークやPWAという話にいきがちですが、実はマークアップやデザイン、アクセシビリティまで話を広げると、フロントエンドのカバーする領域はとても広いです。
今回はフロントエンドに関するさまざまなテーマを持ち寄って、それぞれ新しい視点を発見する1日を目指すことになりました。
セッションについて
「新しい視点を見つけよう」というテーマのもと、運営委員でゲスト登壇者やセッションのテーマを議論し、パフォーマンス・アクセシビリティ・フロントエンド開発・UIという視点でお話いただける方へ依頼させていただきました。
「パフォーマンス」というテーマで[ 泉水様(@1000ch) ]。

次に「アクセシビリティ」というテーマで[ 山本様(@ymrl) ]。

次に「フロントエンド開発」というテーマで[倉見様]。

そして「UI」というテーマで[ 鈴木様(@terkel) ]です。

次にセッションの公募を行い、最終的に7名の方々にお願いしました。フロントエンドを構成している技術の歴史([ 外松様(@toshi__toma) ])、アーキテクチャ([ 甲斐田様(@camcam_lemon) ])、テストを用いた開発([ 向井様(@__sakito__) ])、エディタの実装やSPA([ 花田様(@nobkz) ])、JavaScriptの読み込み([前川様])、ウェブフォント([ 大木様(@takanoripe) ])、セキュリティ([長谷川様])など幅広い分野で構成できました。幅広く、新しい視点を見つけられるようなセッション構成にできたのも、多くの方にご応募いただけたおかげです。

また、今年は双方向性のある形で実際に手を動かしながら学べる機会も提供したいと考え、今年は3トラックのうち1つでワークショップを2つ開催しました。テーマは「Vue.js」と「アクセシビリティ」です。

スポンサーの方々にもお話しいただきました。チームラボ様のセッションテーマは実際に現場で用いられているフロントエンドのアーキテクチャです。

ディーゼロ様は、デザイナー・エンジニアのお二人のトークセッション。双方の立場が考えていることを知れる内容で、テーマに沿ったセッションとなり、運営委員会としてもありがたい限りでした。

このように幅広いジャンルのセッションをお話いただき、テーマ通り新しい視点を提供できたのも、登壇者の皆様のおかげです。参加者の方々からは、「テーマ通り色々なジャンルがあって良かった」「新しい視点だった」などポジティブなご意見をいただくことができました。運営委員会としてもテーマを完遂することができ、開催できてよかったと心から思えました。 この場で改めて感謝申し上げます。
公開されている資料や、セッション動画は、セッションページからご覧いただけます。参加したかったけど来られなかった皆さん、振り返りたい皆さんはぜひチェックしてみてください。
参加者数
今年は、アーリーバード(1000円 ※開催1ヶ月前まで販売)・一般参加通常チケット(2000円)・高校生以下フリーチケット(無料)の3種のチケットを販売しました。
カンファレンス当日までにすべてのチケット(200枚)が完売し、当日までに若干キャンセルが出たものの、キャンセル待ちの方が繰り上がる等した結果、定員200名に対して参加率 91%と高い結果で終えることができました。また、全体の参加者数として、関係者も含め約267名の方々にご来場いただくことができました。

来場者の内訳は以下の通りです(キャンセルは含みません)。
- 一般参加者: 183名
- スピーカー: 16名
- スポンサーブース: 約35名
- スタッフ: 33名
一般参加者のチケット販売は以下の通りでした。
- アーリーバード: 119名 + キャンセル23名(注: 公募セッションに採択された方のキャンセルを含みます)
- 通常チケット: 78名 + キャンセル7名
- 高校生以下フリーチケット: 2名
なお、キャンセル者については規定により開催までの日数に応じた返金率での返金処理を行っております。
受付配布物
協賛企業提供資料と上記ノベルティをまとめるエコバッグには、ゴールドスポンサーのロゴを掲載しました。

またイベントロゴをベースとしたノベルティとして、珪藻土のコースター2種とメガネ(画面)拭きを参加特典として配布しました。

なお、イベントの紙パンフレットは作成せず、タイムテーブルについては参加証の裏に掲載し、詳細については公式サイトを閲覧していただくこととしました。情報の変更があった場合、印刷物では対応が難しい場合があり、セッション情報の提供はウェブ掲載で十分だと考えたためです。
協賛
この度の協賛(スポンサー企業)につきましては、以下資料の通り募集し、提供特典については辞退されたものを除き、すべて記載内容の通り実施いたしました。詳細は資料をご確認ください。
この度ご協賛いただきました企業のみなさまにおかれましては、ブース設置・運営やセッション間CM動画素材のご対応等でご協力いただきありがとうございました。
また、この度、九州産業大学さまのご厚意より、会場を無償で使用させていただきました。会場設置・運営・撤去へのご協力含め、大変感謝しております。ありがとうございました。
ブース
スポンサーブースでは、休憩時間中に参加者が訪れ、賑わっていました。

各々趣向を凝らした企画をされていたようです。

今年から、協賛プランとしておやつ&ドリンクプランを用意いたしました。運営スタッフの企画により、協賛企業ロゴの入ったうまい棒、ドリンクカップを用意させていただきました。

小さな焙煎所 花待ち雨珈琲 さんのご協力により本格的なホットコーヒーを提供することができました。

コーヒーにあうお菓子として、アイコンつきのチョコ入りマシュマロも提供いたしました。

なお、以上はすべて参加者に対して無償提供としました。
質疑応答
今回、質疑応答のためのツールとして Slido を導入いたしました。セッション中、 Slido で質問・コメントを受け付け、セッション最後にルーム司会スタッフが「いいね」の多い質問を優先的に取り上げ、かわりに質問する仕組みです。
このような仕組みをとった背景として、挙手制の質疑応答では実際に質問が発言されるまでに内容が不明であり、またその質問の表現から趣旨が理解しにくいケースがあるという理由があります。今回は限られた有効に活用するため、上記のような仕組みを取り入れました。
この方法のデメリットとして、質問者本人ではなく司会がかわりに質問するという仕組み上、本来の質問者の意図を正確に反映できない恐れがあるというリスクがあります。また、双方向性への課題などはあります。加えて、司会者がセッション内容と質問趣旨を十分に理解する必要があるという点も運営側として負担が大きい点でした。
しかしながらこれらのデメリットを踏まえても、時間から参加者のみなさまに提供できる価値を最大化するという観点からは、今回 Slido を使用して良かったと考えています。今回ははじめての試みということで、次回改善すべき点は多々あったと考えていますが、概ねうまく成立したと考えています。
なお、匿名投稿は可能の状態でしたが、誹謗中傷等の問題のある発言は発生せず、スタッフによる投稿削除は行いませんでした。
前夜祭
今回、公募セッションには26件のご応募をいただきましたが、時間の都合・他のセッションとの兼ね合い等で残念ながらすべてを採用することはできませんでした。しかし、せっかくおもしろそうな内容でたくさんの応募をいただいていましたので、前夜祭(リジェクトコン&LT大会)を開催しました(実は「このままでは予算がかなり余ってしまう!」ということで急遽企画されたという背景もあります)。

取り扱われたテーマとしては、1からCMSを作った話、遅延読み込みを実装して失敗した話とそこから得られた教訓、ECMAScript のプロポーザルについて、Vanilla JS(jQuery 等のライブラリーを使用せずに記述する JavaScript)でスライドを作る話……そして当日飛び入りの LT で Vue.js に入門してみた話などでした。ピザやチキンを食べながらカジュアルな雰囲気で盛り上がることができたと思います。
収入・支出
今回のイベント収入は約298万円でした。イベント協賛費が270万円、チケット収入が約28万円になります。
支出は、約239万円となりました。内訳は以下の通りです。
- 登壇者謝礼・交通費:約70万円
- ノベルティ配布物:約58万円
- 会場備品:約45万円
- 飲食物:約65万円
- 雑費:約1万円
現時点で約59万円の剰余金が発生していますが、来年のイベントまでの備品保管用の倉庫レンタル等に使用の上、来年のイベントに持ち越す予定です。
次回の開催
クロージングにて次期委員長 @tyankatsu0105 について紹介がありましたが、次回開催はまだ詳細が決まっておりません。もし、運営スタッフに興味があるという方は、 @tyankatsu0105 までメッセージを送っていただけると、とても喜びます。
また何かしら動きがありましたら、 公式ツイッター にて告知いたしますので、ぜひフォローしてみてください。スポンサーをご検討中の企業様がいらっしゃいましたら、詳細決まり次第、優先してご連絡いたしますので、以下メールアドレスまでご連絡ください。
contact.fec.fukuoka@gmail.com
最後に
最後になりますが、ご来場いただいた皆様、ご協力くださったスポンサーの皆様、新しい視点を提供いただいた登壇者の皆様、イベントを一緒に作り上げてくれたスタッフの皆さん本当にありがとうございました!来年も開催したいと考えておりますので、暖かいご支援よろしくお願い致します。
2019.12.16 Frontend Conference Fukuoka 2019 運営スタッフ一同